俺様社長の恋の罠

「へー、崇人にこんなかわいい秘書さんがいるなんて知らなかったな。下の名前はなんていうの?何歳?彼氏はいるの?」


手を握ったまま質問責めをしてくる大高社長に私は目を丸くする。


なんて答えていいか分からず困っていると、崇人さんが大高社長を私から引き剥がす。


「雄吾、俺の部下にセクハラはやめろ。羽山、清水はどうした。俺は清水にコーヒーを頼んだんだが」


険しい顔でそう言われて私は身体をすくめる。何か機嫌悪い……というか怒ってる。


「お、お昼休憩に行かれましたので。私がコーヒーをお出しするように頼まれたのですが」


何かまずかったのだろうかと不安になってしまう。


それが顔に出ていたのか、崇人さんは困った顔をする。


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