俺様社長の恋の罠

「え?じゃあその子が崇人がメロメロな美月ちゃん?何だよ、秘書さんだったのかよ」


そう言って崇人さんの後ろにいる私を大高社長がひょいっと覗きこんでくる。


私の事、知ってるんだ。そういえば清水さんが親友って言ってたもんな。どんな話されてるんだろう。


興味津々に私を見ている大高社長から崇人さんは私を隠した。


「見るな。減るだろ」


そう言った崇人さんに大高社長が笑う気配がした。


「あの崇人が、マジで夢中なんだ。ふーん、寄ってよかったな。いいもん見れたわ。じゃ、なんかお邪魔みたいだから帰るかな。またね、美月ちゃん」


そう言って微笑んだ大高社長が私に手を上げる。


< 121 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop