俺様社長の恋の罠
気付けばブラウスのボタンはすべて外され、素肌が社長の前に晒されていた。
「お前、顔も身体も俺好みだな。すごい、そそる」
それは私のコンプレックスだった。顔は童顔なのに身体だけ発育が良くて、普段、私は身体のラインが出ない服を選んでる。
社長の指が肌に触れるたびに、私の身体が震えて甘い声が漏れる。
「羽山……感じやすいんだな。すごくかわいい」
そんなことない。社長がうまいのかなんなのかよく分からないけど、こんな風になってしまうのは初めてだ。
初めての彼氏にこういう行為が苦手なことが原因で振られた私はこういうことにずっと苦手意識を持っている。
私の反応がつまらないと言われたことは私のトラウマだ。
「……っあ、ん」
なのに、この人に触れられるとどうしてこんな風に反応してしまうんだろう。