俺様社長の恋の罠
初めて見るその顔に、ドキリと胸が高鳴る。
「俺と羽山、身体の相性最高みたい」
そう言って動き始める社長に、そうかもしれないと思う。
だって、こんなに気持ちがいいのは、初めてで。
社長に抱きしめられて、キスされて、理性とかそんなのどっかに行ってしまって。
「やばいな。こんなに気持ちいいの初めてだ」
その言葉に社長を見ると初めて見る余裕のない顔で、熱い吐息を漏らしていてそれを見ただけで私の身体の奥が熱を持つ。
「……っ、羽山、ごめんな。もう離せそうにないわ」
そう呟いた社長の声を、私は夢心地で聞いていた。
それが初めてで、二回目はその一週間後だった。