俺様社長の恋の罠

どうしたんだろうと思いながらこれ以上迷惑をかけるのが申し訳なくて社長を見つめる。


「あの、社長。本当に大丈夫ですので」


忙しいのにこれ以上、手をわずらわせてはいけないと思ってそう言うと九条社長はため息をつく。


「そんな全然大丈夫じゃなさそうな顔して何を言っている。少し寝ろ」


そう言って私の身体を引き寄せた社長に、私は固まった。


「しゃ、社長。これは……それに忙しいのでは?」


なぜか社長の膝に頭をのせられ、いわゆる膝枕をされている私はそう言った。


「暇ではないが……。見張っておかないとまた無理しそうだからな」


そう言われるとぐうの音もでない私はなんでこんなことになったのかと混乱しながら社長に膝枕されている。


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