初恋ブレッド
たじたじになってオフィスへ戻り、息を吐く。


午後はファイル整理をしたり、3時にはまたお茶汲みをしたり、資料のコピーをとったり。
夕方になるとオフィスの窓から入り込む西日が私のデスクを直撃。
ブラインドを下ろして、白坂先輩に頼まれた雑務をなどをこなし定時でタイムカードを通す。

設計部は毎日のように残業をしていて、先に帰るのが申し訳ない気もするのだけれど、新人事務の私に手伝えるようなことはないだろうから。

総務部の先輩達が帰った後に、お茶汲みで使ったカップを洗い、帰るのが日課。



そうしてまた、帰宅して夕飯を食べてパンを作る。

こんな自分を変えたいなんて、無謀な行いなのかもしれない。
私はきっと、これからも同じような毎日を悶々と過ごしていくんだろうな。
< 10 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop