初恋ブレッド
今日は仕事の後に、新入社員歓迎会という名の、会社の飲み会がある。
そのせいだろうか、それとも金曜日だからか。
オフィスの中の落ち着きがない。
特に残業は作りたくないという雰囲気。
私は飲み会という行事すら初めてで、違う意味で落ち着かないのだけれど。
「郵便物を配ってきます」
白坂先輩に声をかけ、オフィスを出る。
先ほど届いた郵便物を持ち、社長室や工場へ配って歩いた。
根岸部長……、どこかな。
そういえば、今日の飲み会は製造部の根岸部長が幹事長で張り切っていたらしい。
この間意見を聞かれた時、遮ってしまい申し訳なかったかも。
「田代ちゃん!」
「あっ、根岸部長。郵便です」
「ありがとう。今日は出席できるんだよね?」
「はい」
「ちょっと遠くて悪いんだけど、良い場所なんだよ~!楽しみにしてて」
そういえば場所、よくわからないんだよなぁ。
「田代ちゃんはどうやって行く?」
「うーん。確か駅から遠いんですよね?バスかタクシーで……、探してみます」
「そうかぁ。やっぱりマイクロバスとか手配すれば良かったかなぁ」
「ありがとうございます。楽しみにしてますね!」
「田代ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいなぁ」
「では!失礼しますっ」
根岸部長、臭いとおしゃべりがネックだけれど、皆のことをよく考えていて悪い人じゃない。
最近、話を切り上げるのにも慣れてきたところ。
それにしても、タクシーかぁ。
行きはバスや徒歩で頑張れても、さすがに飲んだ帰りは辛いかも。
痛い出費だけれど、仕方ない。
そのせいだろうか、それとも金曜日だからか。
オフィスの中の落ち着きがない。
特に残業は作りたくないという雰囲気。
私は飲み会という行事すら初めてで、違う意味で落ち着かないのだけれど。
「郵便物を配ってきます」
白坂先輩に声をかけ、オフィスを出る。
先ほど届いた郵便物を持ち、社長室や工場へ配って歩いた。
根岸部長……、どこかな。
そういえば、今日の飲み会は製造部の根岸部長が幹事長で張り切っていたらしい。
この間意見を聞かれた時、遮ってしまい申し訳なかったかも。
「田代ちゃん!」
「あっ、根岸部長。郵便です」
「ありがとう。今日は出席できるんだよね?」
「はい」
「ちょっと遠くて悪いんだけど、良い場所なんだよ~!楽しみにしてて」
そういえば場所、よくわからないんだよなぁ。
「田代ちゃんはどうやって行く?」
「うーん。確か駅から遠いんですよね?バスかタクシーで……、探してみます」
「そうかぁ。やっぱりマイクロバスとか手配すれば良かったかなぁ」
「ありがとうございます。楽しみにしてますね!」
「田代ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいなぁ」
「では!失礼しますっ」
根岸部長、臭いとおしゃべりがネックだけれど、皆のことをよく考えていて悪い人じゃない。
最近、話を切り上げるのにも慣れてきたところ。
それにしても、タクシーかぁ。
行きはバスや徒歩で頑張れても、さすがに飲んだ帰りは辛いかも。
痛い出費だけれど、仕方ない。