卒業までに、俺を好きになってくれないか
お隣さんが有名人ナンですけど

琉聖

【琉聖】



俺、宮原 琉聖は

家庭の事情で高校から、ひとり暮らし!

引っ越しの前に、お隣さんにご挨拶


若干の緊張で、ピンポンを押す手が震える




表札には、『井澄』と書いてある



ピーンポーーン




インターホンに出ることなく


無用心に


ガチャッ


と、ドアが開く





出てきたのは

20代半ば頃の男性だった




「こんにちは
隣に住みます 宮原です
よろしくお願いします!
この後、荷物が届くので、煩くなりますが
すみません
あの… これ、ご挨拶です」



母さんに習ったとおり

挨拶をして

のしに〝宮原〟と書かれた

洗剤セットを渡す



「高校生?」

「はい」



あれ? なんか、見たことあるかも…


「もしかして… 井澄さんって
カメラマンの!?」


「ふっ高校生で俺を知ってくれてるんだ?
嬉しいねぇ!
よろしく!宮原君!
困ったことがあったら、遠慮なく言って」


「ありがとうございます!!!」





何もない部屋に戻ると、心臓の辺りに手を当てた


すげぇ……


あの… 井澄 瀬奈 (イズミ セナ)が


お隣さんだなんて!!!


某有名ブランドの専属カメラマン


そして、謎のモデル Rieを撮影出来る


唯一のカメラマン



女性ファッション雑誌なんて見ない
俺でも知っている



超!有名人なのだ!!














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