卒業までに、俺を好きになってくれないか

月曜日



学校に行くのが憂鬱で仕方なかった

成美ちゃんのメッセージに

返事を返せてないし


何もかも、初めてで

怖くて仕方なかった


俯き過ぎて、眼鏡が何度もズレる



「おはよう」


「ｵﾊﾖｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ」


「大丈夫？」


「ﾊｲ」



成美ちゃんに返事を必死で返す


朝練終わりで、教室に入ってきた


都築君と宮原君が揃って挨拶をしてくれた


「「おはよ！」」


「ｵﾊﾖｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ」



宮原君が、しゃがんで私の顔を覗く


「大丈夫？」


「顔色悪いでしょ！？私も心配で」


「……ﾍｲｷ」


「いや、保健室行っとけ！！」


都築君の指示で、保健室に成美ちゃんと

行くことに



保健室に着くと、私は泣いてしまった


成美ちゃんがアタフタしながら


私の背中を擦ってくれた


蒼君の彼女、真衣ちゃんが来て驚いてた


ホームルームが始まるからと、成美ちゃんを教室に返して


「食べてないんでしょ！？」


「……うん…真衣ちゃん、帰りたい」



真衣ちゃんは、少し困った顔をした

登校して、もう帰るって

やっぱりダメだよね


真衣ちゃんは、私のクラスに電話をしてくれた


「松尾先生、和久井さんの荷物持ってきて下さい」


付き合っているとはいえ、学校だものね


蒼君が、ホームルーム終わると

カバン持ってきてくれた


「ごめんなさい……帰る」


蒼君も私を見て、困った顔をした