卒業までに、俺を好きになってくれないか
私は、ブラウスの前を閉めて

宮原君を押しのけた


逃げなきゃ



逃げなきゃ




夢中で走った



「江梨奈!!」



蒼君の声がした





ぐにゃりと視界が歪み



グルグル回る





体中に激痛が走った


ナニ?


上の方から、宮原君と都築君の姿




あぁ……




宮原君は、仕返ししたのか…




だから、中川さんに頼んで……




騙されたんだ…




誰にも、言うんじゃなかった…







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