卒業までに、俺を好きになってくれないか
蒼君に引っ張られ、瀬奈から剥がされると

私は、教卓に入った


「わっ!こら!江梨奈!!
出て来い!!避難訓練じゃねぇぞ!!」


パシャ


「瀬奈!!呑気に写真撮るな!!」



完全に、私たち2人に振り回された蒼君は


「加藤!!コイツどうにかしてくれ!!」


強力な助っ人を呼んだ



「江梨奈……会いたかった」



成美ちゃんは、私に会いたかったと

嬉しい言葉を言ってくれた



「私も……成美ちゃんに……
会いたかったよぉーーーーー!!!」


ゴンッ


「痛ぁーーー」


「わわわっ また頭!!大丈夫か!?」


慌てて出たから、頭をぶつけた

瀬奈が心配してくれてたけど

私は、成美ちゃんに抱きついた


「携帯壊れて……連絡とれなかったけど
今度は私から連絡先を聞きたいって
思ってたの
成美ちゃん!私と、友達でいてくれる?」


「ずっと、友達だよ!江梨奈!!
成美って、呼んでよ!!
私たち、友達でしょ!?」



パシャ



「瀬奈!!写真撮るな!!」


「なんで!?可愛い妹が友達と再会してるんだぞ!!感動だろ!!」



瀬奈の撮影会を無視して、私は成美に
立たせて貰った


恐る恐る、チラッと皆の方を向いて


成美に隠れた



心の準備は、万端のはずだった



昨夜、何度もシミュレーションをしたのに

教室に入るところから

グダグダ



気合いだー 気合いだー 気合いだー





「私!! 和久井江梨奈デス……
私は…病気じゃありません
皆と…仲良くなりたいです!
うう゛……中川さん!!
入院中……お手紙、ありがとうございます
わっ……私と、お友達になって下さい!」




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