祓い屋!
クロは何も話さない

「椿、なんで前を見て歩かない?」

口を開いたかと思えば

イヤミ?

後ろを振り返りニヤケた顔が椿をみる

「わかってるくせに…」

妖力の強い椿は人と妖怪の区別がつきにくい

今や祓い屋一族として名の知れた椿はそこらの妖怪にも狙われやすい

これらの理由から

顔を上げ歩くなど出来なかった

「クロが私を守ってくれるなら早く歩いてもいいけど?」

微笑みながらクロを見上げる
< 11 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop