祓い屋!
「さぁて、始めますか」

カバンから木のハシキレのような棒を持ち

館内を歩きながら

妖怪を封じるための陣を書き始める

妖怪であるクロは陣に触れないよう

端を歩き

暇だといわんばかりに

キョロキョロしている

「おっ!すぐに掛かってきたか?小物たちよ」

クロは口元をペロリと舐め

腹を空かしたケモノのように

陣に掛かった小物妖怪を眺めている

「全部終わってからにしてよ!」

陣を書き

一番妖気が立ちこめる部屋へと椿が入る
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