祓い屋!
屋敷

封じた壺を本来の姿に戻ったクロがくちばしでつっついている

「なぁ、あの井戸の処理甘いのではないか?」

くちばしを器用に使い

カチカチならしながら夢中になりながら話している

「あのくらいしておけばいいでしょー。あとは一族にまかせるよ」

畳の上で大の字に横になりながら

ダラダラ過ごす椿

「偉くなったもんだな。当主さま」

何もしないくせに

イヤミばかりをいう妖怪のクロ

まだ15歳にして

祓い屋を務める若き当主

一息ついた2人の元に次の依頼が近づいて来ているなんて

まだ知らなかった

〓払い屋*完〓
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