祓い屋!
「久しぶりね、さっきの扉は銀のせいでしょ?何かあったの?」

扉を開いたのは

窓までたどり着いたものの

誰も自分に気付かず

結界が張り巡らした屋敷近くでは

息苦しく早く気づいて欲しいがためにやったのだと

申し訳なく白状した


なんで奴を簡単に部屋にいれたのだと

小梅とクロが揉めているようだが

椿は気にすることなく

変わり者の鳥妖怪、銀に話し掛ける

「先頃、妖内の噂に寄れば近々会合が開かれるとか…噂は誠ですか?」

椿に対しては

クロ信者であるが故にだと思うが

昔から気軽に話す仲の銀

しかし、他の祓い屋に対しては

やはり敏感になるのだろう

祓い屋一門の会合があると

知れば身を構えるのが当たり前だ
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