祓い屋!
「お嬢さんよ。そんな溜め息ついてると幸せが逃げるんだぞ」

カラスがクスッと笑うように椿に話している

「クロ…またじじぃたちからの苦情よ。一体あたしが何したというの?」

「そんなの無視しとけばいいだろ」

クロと呼ばれたカラスは椿の肩から優雅に降り立ち

畳の上で椿を見上げている

「なんて頭の固いじぃさまたちだ…」

手紙を無造作に床にすて

後ろに倒れるようにして横になる

「お嬢よ。当主なんだからもっと堂々してればいいんだ!籐次郎のようにな」
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