祓い屋!
「分かる人はわかっていると思いますが、屋敷内に妖怪が入りこんでいます。私の血の匂いでもうすぐここに来るでしょう」

ガタガタと次々に椅子を立ち上がるのと同時に

素早い動きで妖怪が部屋の中に滑り込んできた

「小娘ーーー!」

椿の元に来た妖怪を

みて黒服が陣を書こうとするも

間に合わないくらいのスピードで近づいてくる

あたふたする一族に任せ

時間を稼ぐ椿の目に入った一本の弓

足止めされている妖怪めがけ

術を施した札を結び弓を構え、放った

人をよけ

見事妖怪に矢が当たると

「うおぅーー」

と呻き声をあげうずくまるように丸まると

勢いよく窓ガラスを割り

飛び去っていった
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