祓い屋!
「オレがこの地を納めていた妖怪の子だから…」

遠くをみつめる瞳は透き通るようにキレイだ

「オレは記憶になんてない父だけど、ヒトである母から色々聞いてたんだ。この地を納めていた父の姿をね」

「母が亡くなってから、話に聞く父の元へと来てみたらひどい有り様で…それでオレがこうして少しずつどうにかしようとしてたわけ」

淡々と話すなかに

熱い意志が感じられるその言葉を

椿は黙って聞いていた
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