祓い屋!
「陣の中だからな…しかも今日は力がなくなる夜。お嬢よ早く陣から出さないとこいつにはキツイだろうよ」

「全部知っててこういうことしたのクロ?サイテーだよ…ほんと」

陣の外まで椿付き添いで

出ると少し顔色が良くなった気がした

「ねぇ?あなたの名前は?」

「珠姫…」

椿に抱えられながらぼそりと自分の名前を教える

「珠姫、今回はあなたを見逃すわ。あなたは生きていくために最小限の方法を使ってる。さらにこの地を再建しようとしている。私祓い屋にとっても助かることだし」

珠姫は何も言わない

言えるだけの体力がないせいかもしれない
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