祓い屋!
ポケットから札を取り出し

小さなナイフのようなもので

椿は自分の指を切り血を札に垂らした

ブツブツと呪文を唱えると

血は瞬く間に札に文字を書くように広がっていく

その様子を黙ってみているクロ

「血の呪いで自分の妖力を札に封じてる訳か?そこまでする何かあるのかね?」

「出来たー!これ珠姫にあげる」

ニッこりと笑い

渡すと不思議そうに椿をみる

「貰っとくといい半妖。それがあるだけで精気を必要とする回数が減るだろう」

ふんぞり返り偉そうなクロ

「オレを祓いに来たのだろ?なぜこんなことをする?」
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