祓い屋!
椿とクロを呆れたようにみつめ

口元が思わず緩んだ

半妖としてひとり孤独に生きてきた珠姫にとって

椿の言葉に嬉しさを感じていた

「分かった。祓い屋当主よ。札まで…」

椿の血が滲んだ指をじっと見つめると椿が明るく

「これくらいは何ともないよ。うちに帰ると優秀な世話焼きがいるからすぐに治る」

「珠姫、何か合ったら私の屋敷へ来てね」

ビックリするような発音に戸惑う珠姫だが

「分かった」

と小さな声で返事をした
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