祓い屋!
「ヒトの成長は早いもの…こんなにも大きくなるのですね」

小梅は椿を見つめながら

昔を思いだしていた

◇◇◇◇

山に囲まれ

近くには小さな川が流れる場所に

一本の梅の木があった

木には木を守るかのように

着物姿の妖怪が寄り添っていた

人里離れた山であるため

人通りはなく

人が稀に通っても妖怪の姿をみえる者がいないため

木に登り

妖怪は人が通るのを楽しみに眺めていた
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