祓い屋!
「お姉さんはこの辺の人?おれ、魚取りに来たんだ!この川は魚いる?」

屈託のない笑顔をこちらに向け

びしょびしょになったまま

川から上がり

木の近くまで来る

「いるわ…」

「今日はもう帰らなきゃ…また来るね、お姉さん」

手を降りながら変わった少年は

雫を服から垂らしたまま

走り去っていった
< 97 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop