カタブツ上司に愛された結果報告書
そんな私にこの入院はありがたいものだ。
退院するまでに気持ちの整理をつけよう。
これからも田中さんの彼女として、ずっとそばにいるために――……。
「田中さんには、今日の夜連絡すればいいよね」
車椅子を操作しながらひとり言を呟いてしまう。
今日は大事なプレゼンがあるって言っていたし。
それに正直、今はまだ会いたくない。
好きなのに会いたくないなんて、変な話だ。
自傷気味に笑いながら、自室へと戻っていった。
「……どうしよう、退屈だ」
時刻は午後十三時過ぎ。
昼食を済ませなんとなくテレビを見ていたものの、時間を持て余してしまう。
普段なら今頃昼休憩が終わり、仕事をしている頃だ。
「なんで個室しか空いていなかったんだろ」
これで同室者がいれば話は違ったのかもしれないけれど、あいにく相部屋は満室。
別料金が発生してしまう個室しか空いていなかったのだ。
退院するまでに気持ちの整理をつけよう。
これからも田中さんの彼女として、ずっとそばにいるために――……。
「田中さんには、今日の夜連絡すればいいよね」
車椅子を操作しながらひとり言を呟いてしまう。
今日は大事なプレゼンがあるって言っていたし。
それに正直、今はまだ会いたくない。
好きなのに会いたくないなんて、変な話だ。
自傷気味に笑いながら、自室へと戻っていった。
「……どうしよう、退屈だ」
時刻は午後十三時過ぎ。
昼食を済ませなんとなくテレビを見ていたものの、時間を持て余してしまう。
普段なら今頃昼休憩が終わり、仕事をしている頃だ。
「なんで個室しか空いていなかったんだろ」
これで同室者がいれば話は違ったのかもしれないけれど、あいにく相部屋は満室。
別料金が発生してしまう個室しか空いていなかったのだ。