カタブツ上司に愛された結果報告書
そんなまさか。
田中さんが私を出会った日からずっと……?
呆然としてしまっている私を見て、彼は少しだけ困ったように眉尻を下げながら話を続けた。
「嘘ではありませんよ。……立場上、ただ想いを寄せるだけしかできませんでした。なので本当に嬉しかったです、あの日のあなたからの告白」
胸がキュンと鳴ってしまう。
私を見る田中さんは、あの日休憩スペースで偶然見てしまった灯里ちゃんを見つめる瞳以上に、甘くて優しいものだったから。
「ですがその分、毎日怯えていましたよ。いつ愛想尽かされてしまうかと。……社員の皆さんに『ロボット人間』と呼ばれている私ですから」
苦笑する彼に驚き、なんて言ったらいいのか分からなくなる。
まさか田中さんが自分のことをみんなが『ロボット人間』と呼んでいることを、知っているとは思わなかったから。
「私はズルイ人間です。あなたに愛想尽かされないために、会社で付き合っていることを内緒にするように言ったのですから」
「え、会社のためじゃなくてですか?」
まさかの真実にオウム返ししてしまうと、田中さんは大きく頷いた。
田中さんが私を出会った日からずっと……?
呆然としてしまっている私を見て、彼は少しだけ困ったように眉尻を下げながら話を続けた。
「嘘ではありませんよ。……立場上、ただ想いを寄せるだけしかできませんでした。なので本当に嬉しかったです、あの日のあなたからの告白」
胸がキュンと鳴ってしまう。
私を見る田中さんは、あの日休憩スペースで偶然見てしまった灯里ちゃんを見つめる瞳以上に、甘くて優しいものだったから。
「ですがその分、毎日怯えていましたよ。いつ愛想尽かされてしまうかと。……社員の皆さんに『ロボット人間』と呼ばれている私ですから」
苦笑する彼に驚き、なんて言ったらいいのか分からなくなる。
まさか田中さんが自分のことをみんなが『ロボット人間』と呼んでいることを、知っているとは思わなかったから。
「私はズルイ人間です。あなたに愛想尽かされないために、会社で付き合っていることを内緒にするように言ったのですから」
「え、会社のためじゃなくてですか?」
まさかの真実にオウム返ししてしまうと、田中さんは大きく頷いた。