カタブツ上司に愛された結果報告書
「それはとんだ思い違いです。……むしろやっと美海の本音をきくことができて嬉しいですよ」
「田中さん……」
ふわりと笑うと、また田中さんは優しく私を抱き寄せる。
「嫉妬していただけて光栄ですし、もっとわがままを言って欲しい。ずっとあなたに甘えて欲しかった」
田中さんと付き合い始めてから、欲張りになるばかりだった。
けれど田中さんは大人で、仕事第一な人で。
自分の本音なんて、絶対言えないとばかり思っていた。言ってしまったら嫌われてしまうものだとばかりで――……。
「いっ……いいんですか? 私、田中さんから見たら本当に子供ですよ? ワガママですし、そんなこと言われちゃったら全力で甘えてしまいます」
ギュッと田中さんの胸元のシャツを握りしめると、彼はクスクスと笑い出した。
「全力で甘えて下さって結構ですよ。その代わり私も美海に全力で甘えさせていただきますから」
「えぇっ!? たっ、田中さんが私にですかっ!?」
彼の口から出たとは思えない発言に驚愕し、勢いよく離れまじまじと見つめてしまう。
そんな私を見て田中さんは呆気にとられるも、頬を緩ませた。
「田中さん……」
ふわりと笑うと、また田中さんは優しく私を抱き寄せる。
「嫉妬していただけて光栄ですし、もっとわがままを言って欲しい。ずっとあなたに甘えて欲しかった」
田中さんと付き合い始めてから、欲張りになるばかりだった。
けれど田中さんは大人で、仕事第一な人で。
自分の本音なんて、絶対言えないとばかり思っていた。言ってしまったら嫌われてしまうものだとばかりで――……。
「いっ……いいんですか? 私、田中さんから見たら本当に子供ですよ? ワガママですし、そんなこと言われちゃったら全力で甘えてしまいます」
ギュッと田中さんの胸元のシャツを握りしめると、彼はクスクスと笑い出した。
「全力で甘えて下さって結構ですよ。その代わり私も美海に全力で甘えさせていただきますから」
「えぇっ!? たっ、田中さんが私にですかっ!?」
彼の口から出たとは思えない発言に驚愕し、勢いよく離れまじまじと見つめてしまう。
そんな私を見て田中さんは呆気にとられるも、頬を緩ませた。