カタブツ上司に愛された結果報告書

最終報告書『これがロボット人間に恋した結果報告書です』

それは入院して三日目の午後十四時過ぎ。
なんの前触れもなくあのお方はやって来た。


「ちょっと困ります。まだ彼女の怪我は回復しておりませんしっ……！」

「だからこそ見舞いに行くんじゃないか！　相手はお前の彼女だぞ？　行かないことには俺のメンツが立たん！」


売店で購入したファッション雑誌を読んでいるときだった。

ドアの向こう側から騒がしい聞き覚えのある声が聞こえてきたのは。


え、ちょっと待って。この声って……！


ある予感が頭をよぎり、慌てて雑誌を閉じ姿勢を正した瞬間だった、勢いよく病室のドアが開かれたのは。


「大丈夫かい？　滑川さん！」

「代表っ……！」


ドアの向こうから姿を現したのはやはり代表だった。


彼の腕の中にはいかにも豪華なフルーツの盛り合わせがあって、その後ろでは田中さんが頭を抱えていた。


「悪かったね、本当はもっと早く来たかったのだが、田中に散々妨害されてしまい遅くなってしまった」

「いいえ、そんなっ！」