カタブツ上司に愛された結果報告書

顔を上げると、なにか探るような瞳でジッと私を見据える代表。


「はい、なんでしょうか？」


緊張が増す中、私もまたジッと代表を見つめ返すと、彼は恐る恐る尋ねてきた。


「キミは本当に田中のことを好きなんだよね？」

「えっ!?」


まさかの質問に一気に顔が熱くなってしまう。

どうして代表ってば改まってそんなことを聞いてくるわけ？

聞かれた方は恥ずかしいし、返答に困るんですけど。


ひたすら顔を熱くさせながら言葉に詰まっていると、私の様子を見て納得したのか感慨深そうに首を縦に振った。


「信じられん……あんなつまらんロボット人間を好きになってくれる女性がいるとは」


真面目な顔をして頷く姿に、いよいよ返す言葉が見つからない。


「本当にあの男でいいのか？　長年連れ添った俺だからこそ分かるが、あいつは容赦ないしみんなが言っているようにロボットみたいに冷たい男だぞ？　キミならもっと他にいい相手がいるんじゃないか!?」

「え、いえその……」