カタブツ上司に愛された結果報告書
追加報告書『今のカレをこっそりご報告します』
「はー、疲れましたけど素敵な一日でしたね」
「えぇ、それはもう色々と」
田中さん……改め、実さんと出会って五年。
付き合い始めて三年が経ったこの日、私と実さんは結婚式を挙げた。
それはもう盛大に家族や友人、会社の人達を招いて。
披露宴会場のホテルに二次会後戻ってきたのは、深夜二時を回った頃だった。
なぜか実さんの機嫌が思わしくない。
それは披露宴のあるときからずっとだった。
ベッドサイドに腰掛け、窮屈そうにネクタイを緩める彼の隣に恐る恐る腰掛け様子を窺ってしまう。
「あの……もしかして怒っています? 披露宴で配ったあれ」
そっと問いかけるとすぐに鋭い眼差しを向けられてしまい、やはり不機嫌な理由はあれだと認識してしまった。
「すみません、でもどうしても皆さんに知って欲しくて……」
「ですがあれはないんじゃないですか? “ロボット人間に恋した結果報告書”なんて」
ムスッと不機嫌オーラ全開の実さんに、なんて言ったらいいのか分からなくなってしまった。
「えぇ、それはもう色々と」
田中さん……改め、実さんと出会って五年。
付き合い始めて三年が経ったこの日、私と実さんは結婚式を挙げた。
それはもう盛大に家族や友人、会社の人達を招いて。
披露宴会場のホテルに二次会後戻ってきたのは、深夜二時を回った頃だった。
なぜか実さんの機嫌が思わしくない。
それは披露宴のあるときからずっとだった。
ベッドサイドに腰掛け、窮屈そうにネクタイを緩める彼の隣に恐る恐る腰掛け様子を窺ってしまう。
「あの……もしかして怒っています? 披露宴で配ったあれ」
そっと問いかけるとすぐに鋭い眼差しを向けられてしまい、やはり不機嫌な理由はあれだと認識してしまった。
「すみません、でもどうしても皆さんに知って欲しくて……」
「ですがあれはないんじゃないですか? “ロボット人間に恋した結果報告書”なんて」
ムスッと不機嫌オーラ全開の実さんに、なんて言ったらいいのか分からなくなってしまった。