カタブツ上司に愛された結果報告書
報告書②『思い切って告白してしまった結果について』
「離せっ田中っ!! 今日は絶対に灯里と昼飯食うって決めていたんだ!」
「申し訳ありませんが、灯里さんとのご会食は明日に変更してください」
三日後の昼休み間近。
いつもの如く自室から飛び出してきた代表を、慣れた手つきで引き戻していく田中さんは、相変わらず容赦ない。
今日も涼しい顔をして、代表の背中をグイグイ押している。
代表が叫んで必死に抵抗するも田中さんに敵うはずなく、虚しくぱたりと代表室のドアが閉じられた。
こんなことは日常茶飯事なので、特に誰も気に留めることなく仕事に徹している。
入社したての頃はこの異常な光景に唖然としてしまったけれど、慣れとは恐ろしいもので私もまた通常運転できるようになった。
もちろん代表じゃなくて田中さんも姿を現せば、しっかりと目で追ってしまっているけど。
「うん、なかなかいい感じかも」
依頼を受けていたホームページのサンプルを作成し、なかなかの出来に声に上げて頷いていると、昼休みを知らせるチャイムが鳴り響いた。
「申し訳ありませんが、灯里さんとのご会食は明日に変更してください」
三日後の昼休み間近。
いつもの如く自室から飛び出してきた代表を、慣れた手つきで引き戻していく田中さんは、相変わらず容赦ない。
今日も涼しい顔をして、代表の背中をグイグイ押している。
代表が叫んで必死に抵抗するも田中さんに敵うはずなく、虚しくぱたりと代表室のドアが閉じられた。
こんなことは日常茶飯事なので、特に誰も気に留めることなく仕事に徹している。
入社したての頃はこの異常な光景に唖然としてしまったけれど、慣れとは恐ろしいもので私もまた通常運転できるようになった。
もちろん代表じゃなくて田中さんも姿を現せば、しっかりと目で追ってしまっているけど。
「うん、なかなかいい感じかも」
依頼を受けていたホームページのサンプルを作成し、なかなかの出来に声に上げて頷いていると、昼休みを知らせるチャイムが鳴り響いた。