カタブツ上司に愛された結果報告書
『お付き合いして下さいませんか?』
確かに一週間前、田中さんは言ってくれた。
それに対して私もお願いしますって。
なのにあの後、田中さんってば「では、よろしくお願いします」と業務連絡のように言うと、そのまま車を発進させ私を自宅まで送り届けると、代表を迎えに行くからとすぐに帰って行ってしまったのだ。
それから一週間、仕事が忙しそうで社内で挨拶しかしていない。
連絡先も交換していないから、連絡できないし。
とてもじゃないけれど、仕事中忙しそうな田中さんに声を掛ける勇気が私にあるはずなく、今に至る。
何度も何度も思ってしまい、会社で田中さんを見かけるたびに心の中で叫んでしまっていたけれど、いい加減声に出して聞きたい。
『田中さん、私達って付き合っているんですよね!?』って――。
「いや、それは勘違いなんじゃないの?」
「えっ! 勘違いですか!?」
その日の昼休み、いつものように真由子さんとやってきたのは、ビル一階にあるレストラン街にある飲食店。
確かに一週間前、田中さんは言ってくれた。
それに対して私もお願いしますって。
なのにあの後、田中さんってば「では、よろしくお願いします」と業務連絡のように言うと、そのまま車を発進させ私を自宅まで送り届けると、代表を迎えに行くからとすぐに帰って行ってしまったのだ。
それから一週間、仕事が忙しそうで社内で挨拶しかしていない。
連絡先も交換していないから、連絡できないし。
とてもじゃないけれど、仕事中忙しそうな田中さんに声を掛ける勇気が私にあるはずなく、今に至る。
何度も何度も思ってしまい、会社で田中さんを見かけるたびに心の中で叫んでしまっていたけれど、いい加減声に出して聞きたい。
『田中さん、私達って付き合っているんですよね!?』って――。
「いや、それは勘違いなんじゃないの?」
「えっ! 勘違いですか!?」
その日の昼休み、いつものように真由子さんとやってきたのは、ビル一階にあるレストラン街にある飲食店。