カタブツ上司に愛された結果報告書
報告書⑤『優しい微笑みに打ちのめされてしまった件について』
「お先に失礼します」
「お疲れ様」
週明けの月曜日。
今日も無事に仕事を終え、残っている先輩達に挨拶を済ませて、オフィスを後にした。
真由子さんは今日、クライアントとの打ち合わせで午後から外出中。
タイムカードを切り、控室へと向かった。
「あっ、美海ちゃんお疲れ様」
控室へ向かうと数名の社員達がいる中、私に声を掛けてきたのは同期であり、代表の妹である灯里ちゃんだった。
各自与えられるロッカーは入社順に配列されており、同期である私達のロッカーは隣同士。
「お疲れ様、珍しいねここで会うなんて」
朝は顔を合わせることがあるものの、退社時に顔を合わせることは少ない。
灯里ちゃんはほぼ残業がない。それに比べて私は残業しない日が少ないくらいだ。
今日だって定時を一時間も過ぎている中、ここで灯里ちゃんに会うことは珍しいことだった。
ロッカーの鍵を開け、着替えているとなぜか感じる視線。
「えっと……どうかした?」
その視線の主はもちろん灯里ちゃんなわけで。
不可解な視線に顔が引きつる。
「お疲れ様」
週明けの月曜日。
今日も無事に仕事を終え、残っている先輩達に挨拶を済ませて、オフィスを後にした。
真由子さんは今日、クライアントとの打ち合わせで午後から外出中。
タイムカードを切り、控室へと向かった。
「あっ、美海ちゃんお疲れ様」
控室へ向かうと数名の社員達がいる中、私に声を掛けてきたのは同期であり、代表の妹である灯里ちゃんだった。
各自与えられるロッカーは入社順に配列されており、同期である私達のロッカーは隣同士。
「お疲れ様、珍しいねここで会うなんて」
朝は顔を合わせることがあるものの、退社時に顔を合わせることは少ない。
灯里ちゃんはほぼ残業がない。それに比べて私は残業しない日が少ないくらいだ。
今日だって定時を一時間も過ぎている中、ここで灯里ちゃんに会うことは珍しいことだった。
ロッカーの鍵を開け、着替えているとなぜか感じる視線。
「えっと……どうかした?」
その視線の主はもちろん灯里ちゃんなわけで。
不可解な視線に顔が引きつる。