可愛いなんて言わせない。
「それにしても、眠そうにしてるねー?
また、ゲーム?」
「うん。ラスボスまでいけたんだけど、いつの間にか寝てて、ゲームオーバーになってたんだよね。」
そう言うと、あくびをした駿。
ゲームに熱中しながら、眠気と戦う駿を思い浮かべると愛らしく感じてしまう私も、駿の可愛いさに心を撃ち抜かれた1人なんだろう。
「駿ー」
「んー?」
「…今度、一緒にゲームしよう!」
「えー、凛弱そうだからなー?」
と、ニヤニヤしてくる駿に
「ごもっともです!!」
ゲーム初心者の私は、素直に頷いた。
「しょうがねーから、俺が教えてやるよ」
「私が勝ったら、飴ちゃんね!」
「いや、絶対負けねーよ」
と、なぜか笑いだす駿。
いや、そんなに私弱くない…よ…!