桜色タイムカプセル
20歳の私へ
私はただ1人、桜が舞う場所にしゃがんでいた。
目に映るのは、私の初恋の相手、田宮 空海が眠っているお墓。
「ちょうど、あの日から2年が経ったね」
静かに、ゆっくりと、かいくんに語りかけた。
あの元気な返事は、一生返ってこない。
「かいくんと出会ったのは、高校3年生の始業式だったね」
目を閉じれば、私たちが過ごしたあの日の思い出が蘇る。
2年前のあの日、君と出会ったあの日。
私たちの青春を惑わす、4つの季節のお話が──。
目に映るのは、私の初恋の相手、田宮 空海が眠っているお墓。
「ちょうど、あの日から2年が経ったね」
静かに、ゆっくりと、かいくんに語りかけた。
あの元気な返事は、一生返ってこない。
「かいくんと出会ったのは、高校3年生の始業式だったね」
目を閉じれば、私たちが過ごしたあの日の思い出が蘇る。
2年前のあの日、君と出会ったあの日。
私たちの青春を惑わす、4つの季節のお話が──。