桜色タイムカプセル
それについて悩みながら、面談まで待っていた。



「かいくんは、何かつきたい職業とかある?」



書き終わり、暇そうにあくびをしているかいくんに聞いてみた。



「俺は、教師になりたいと思った」



ニッカリと大きな口を開いて、かいくんは笑った。



「こんなバカでも、人を救える職業につきたい。だから俺は、たくさんの悩みを持つ子供を支える教師になりたい」



「………かいくんらしいや」



私は静かに笑ってみせた。



かいくんは、しっかりとした目標がある。



かいくんのように、立派な姿で座っている人がたくさんいる。



私は、どんな職業が向いているのかな。
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