桜色タイムカプセル
「さくらはさ、頭が良いし、教え方も上手いから俺をこんな成績にしたわけで」



かいくんは、手を差し出して笑った。



「俺と一緒に、教師という道を歩んでみないか?」



「もっとわかりやすく言え。傍から見ればプロボーズだぞ」



先生が名簿で、かいくんの頭をスパンと叩いた。



「と、言ってもだ。周りはみんな面談終わってて、残っているのはお前ら2人だけどな」



苦笑いを浮かべて、先生は2度、3度とかいくんの頭を名簿で叩いていた。
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