桜色タイムカプセル
3学期、待ちに待った大学受験当日。



今までたくさんの人に迷惑をかけたわけだから、私は合格というプレゼントしなければいけない。



マフラーを首に巻き付けて、手袋装着。



カバンの中身に、受験票があるか確認してから、単語帳を手にする。




「受験票持った?」



「うん。ばっちし確認した」



「さくらの努力は私たちにもわかってるわ。その努力が無駄にならないように、十分に頑張ってきなさい」



玄関の前で、お母さんがエールを送ってくれる。



車の中で、出勤するお父さんがついでに私を送ってくれると待ってくれている。
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