桜色タイムカプセル
お父さんにも背中を押されたわけだし、いっちょ頑張ってきますか。



私は両頬をペシッと叩き、気合いを入れる。



大丈夫。やれるよ、私は。



篠原さくら、戦ってきますっ!



受かったらかいくんに、ドヤってやるから。



かいくんに自慢してやるから。



手にしていた単語帳をぎゅっと握りしめ、会場の中へと足を踏み入れた。









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