桜色タイムカプセル
私のペアは、もちろんかいくん。



選んだ苗は、さくら。



たまたま残っていたのもあるけど、私の名前ということで、選んだ。



「全く、俺らも卒業したからあいつも卒業すんかと思ったら……」



「気ままで、めんどくさがりでも、生徒思いなのが溝口先生なんだよ」



私たちの植えている場所は、街を見渡せる野原。



周りに木がないから、せっかくだしここに植えちゃおう、って意気投合。



「なあ、ここに俺らのタイムカプセルを埋めようぜ」



「タイム、カプセル?」



「そう。2年後の俺達に宛てた手紙を書くんだ。明日手紙を埋めようぜ」
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