桜色タイムカプセル
私は縦に頷き、笑顔を見せた。



「それじゃあ、明日またここに集合だね」



タイムカプセルなんて、小学生ぶりで、少し浮かれている私がいる。



かいくんと別れて、家に帰ると、早速2年後の私に宛てた手紙を書き始める。



なんて書けばいいんだろう。



高校の思い出?



それとも、未来の自分に宛てた言葉?



いいや、違う。



本当に書きたい事は、自分に言いたい事は、このことしかない。



私はお気に入りの鉛筆を握り、桜柄の便箋に文字を写した。



私の思いの文字を、未来の私に。
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