桜色タイムカプセル
見事に叶って、私は本人より大喜びしたっけ。



いつまでも告白しない私に向けたその目は、さっさとしなよ、とでも言っているようだった。



全く、私は私のペースで歩めばいいんだから。



お父さんから入学祝いでもらった時計に目をやると、そろそろ待ち合わせ時間だった。



私は喫茶店から立ち去り、近くの公園の大きな時計台の下に行く。



連絡を取っていたとはいえ、かいくんと顔を合わせるのは実に7ヵ月ぶり。



近所だから会えるってナメていたよ。



全く、会わなかった。



お互い違う大学だし、時間帯も違うからだけど。



将来目指す道は、一緒。
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