桜色タイムカプセル
2日が経った。



それから毎日、あの待ち合わせ場所に立ち寄った。



けど、かいくんは現れなかった。



たったの2日、今日はお葬式だ。



周りは真っ黒い服に身を包んでいて、涙を流して、泣いていた。



知っている人から、見知らぬ人まで、たくさんのかいくんの友人がお葬式に参加していた。



その中にはもちろん、高橋くんに谷口さんもいる。



私はただぼーっと立ち竦んでいた。



涙は流れなかった。



流さなかった。



だって、かいくんは今でも私を待ってくれているんだって思ってしまったから。
< 157 / 181 >

この作品をシェア

pagetop