桜色タイムカプセル
やっぱり訂正する。



泣いちゃうよ。



涙が流れちゃうよ。



かいくんがいないことがわかって、心にポッカリと穴が空いちゃったんだもの。



「かいくん、いってらっしゃいっ」



これが、かいくんに宛てた最期の言葉となった。



笑顔で見送って、かいくんが空の上でも笑っていられるように。



安心していられるように。



先にあっちで待っててよ。



私も夢を叶えて、しわくちゃなおばあちゃんになったら、かいくんの隣に行くから。



その時は、笑わないでね?
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