桜色タイムカプセル
きー姉さんはずっと、きー姉さんだと思っていたから。



「別にさくらちゃんの考えてるような、変なことじゃないから。私たちは友達で、お姉さんって呼ぶのはおかしいじゃん」



「そう、ですね。なんて呼べば?」



「きーちゃんって、呼んで。あと敬語なしでね」



私はコクリと頷き、笑顔を向けた。



「ありがとう、きーちゃん」



人生2度目の田宮家は、かいくんとはいられなかったけど、きーちゃんと話し合えた日になった。
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