桜色タイムカプセル
今更遅いのかもしれないけど、これは私の決意でもあり、証明でもある。



かいくんがいたから、この私が生まれた。



「大学もそろそろ卒業するの。教育実習と同じ学校に勤めることになったよ」



かいくんと私が仲良くなった場所。



私たちが通っていた高校。



「先生も元気だったよ」



我らのクラスの担任、みっちゃん先生もバリバリ元気に現役。



私の教育係なんだよ。



さて、そろそろ本題に入ろう。



私は首元に下がっている、ピンクと水色のイルカのネックレスを取り出した。
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