桜色タイムカプセル
かいくんはは私の額に指を当て、私の目をずっと見つめていた。



「か、かいくん……?」



こんなことされたら、どんな女子でもイチコロですよ?



「さくら、お前は自分の存在価値を見くびってる。例え大勢から必要ないと見られても、少人数のお前を必要としている人たちが困る」



私はかいくんの言っている意味がよくわからなかった。



よくわからないのに、なぜか心が温まった気がした。



「つまりだなー、お前を必要としている人だっているんだ。もう少し自分を甘えさせろ」
< 22 / 181 >

この作品をシェア

pagetop