桜色タイムカプセル
そんなことも2人で笑い合って、かいくんが私の腕を引っ張った。
「帰っぞ」
たった一言。
それでもそれは温かくて、優しかった。
「………うん」
小さな傘は私たちを包み、ゆっくりと動き出した。
こんな雨にも負けない明るい下校を創ってくれた。
私たちは帰り道でも、ずっと言い合っていた。
お互いの主張を一点張りして、見合わせて笑い合って。
こんな梅雨もかいくんのおかげで、こんなに楽しいのだって、初めて知ったんだ。
「帰っぞ」
たった一言。
それでもそれは温かくて、優しかった。
「………うん」
小さな傘は私たちを包み、ゆっくりと動き出した。
こんな雨にも負けない明るい下校を創ってくれた。
私たちは帰り道でも、ずっと言い合っていた。
お互いの主張を一点張りして、見合わせて笑い合って。
こんな梅雨もかいくんのおかげで、こんなに楽しいのだって、初めて知ったんだ。