桜色タイムカプセル
「私、空海の姉の、樹月。きづき、だと呼びづらいからきーって呼んでね。よろしくね、さくらちゃん」



「そ、そんなの恐れ多くて呼べません!!私より年上ですし……」



お姉さんはピョンと跳ねている前髪を、左右に揺らした。



「それじゃあ、きー姉さんと呼べばいいや」



「よろしくお願いします!きー姉さん」



私はきー姉さんから離れ、かいくんの待つ階段に行く。



かいくんは階段に寄りかかって、少し拗ねていた。



「空海。お前の気持ちがよぉくわかった」



「あげねーからなっ」



きー姉さんはリビングへ、私たちはかいくんの部屋に。
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