桜色タイムカプセル
軽くグーで、かいくんの肩をポカポカと殴る。



かいくんも笑っているし、私も楽しかったから良かったんだけど。



だけど!!



「ご、ごめんね?お茶とお菓子置いとくからあとはごゆっくり……」



きー姉さんが少し開けた扉の間から話す。



その声に反応した私たちは、すぐにお互いから離れた。



きー姉さんに見られてた!!



きっと私の顔は、りんごに負けないくらい赤いだろう。



きっとなんかじゃない。絶対に。



恥ずかしくて、顔を合わせられない。
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