桜色タイムカプセル
「とりあえず、これ、食うか……?」



「う、うん……」



かいくんが持ってきたのは、きー姉さんが置いていったお菓子セット。



私たちが飲みやすいように、生暖かいお茶と、切り分けたバウムクーヘン。



私は机の上のものを全て退かし、かいくんがお菓子セットを並べていく。



「ハーブティーだ……」



リラックスできるこの匂い、きー姉さんの優しさなんだ。



「いただきます」


2人で手を合わせて言った。



こんなの小学生以来かも。
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